FINDREAM

夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、計画なき者に実行なし、実行なき者に成功なし。故に、夢なき者に成功なし。

今話題のVALU。その仕組みをそのまま楽天市場に提案したい

巷で、というかスタートアップ界隈で人気のVALUをご存知でしょうか?

取引にビットコインを利用していて、個人を株式市場の証券に見立てて取引するサービスです。詳しくはいろいろなブログや記事が出ているので、そちらで確認してみてください。

 

ローンチしたPARTYの中村洋基さんのブログ

nakamurahiroki.com

 

ネガティブといいますか、リスクに関して言及している記事も紹介しておきます。

news.yahoo.co.jp

www.ogura.blog

 

VALUのようなサービスをアイディアレベルで以前から考えていた身としては、「こういう実現方法もあったのか!」という気付きや実際にそれをリリースした行動力や実現力に尊敬の念を抱いています。

 

今回はそんなVALUに刺激されて、以前からわたし自身が単なる空想として考えていた類似サービスをまとめてみたいと思います。

 

VALUの世界を楽天市場に展開した「R-Stock」サービス

わたしはもともと楽天株式会社に新卒入社した身でして、楽天市場のECコンサルタント時代に薄っすらと考えていたサービスが「R-Stock」というものなんです。
現在はすでに転職しておりますので、5年以上も寝かせたアイディアになります。(時の流れは早い……)

 

「R-Stock」をかんたんに説明すると、楽天市場に並ぶ店舗に、ユーザーは自身が保有する楽天ポイントを使って店舗に投資することができ、それによってリターンを得られる」というものです。

これだけだとユーザーは投資する判断材料が何もありません。そこで、店舗は投資してもらう代わりに、ユーザーと約束事を結んでもらいます。

それは「店舗とECコンサルタントがターゲットにしている売上目標の達成率」です。

 

店舗とECコンサルタントが掲げる目標とその達成率が投資の判断材料に

ここで、ECコンサルタントとはどのような存在なのか説明しておきたいと思います。

今はどうか分かりませんが、わたしが在籍していた当時のECコンサルタントの営業指標は全部で4つありました。

 

(A)担当する店舗の売上YoY+40%

(B)楽天グループ内の広告販売額

(C)楽天大学の販売額

(D)債権回収

 

この4つの比重は、

(A):(B):(C):(D) = 5:5:5:0.1

と、10割超えてるやんけくらいの数字のプレッシャーと業務量でした。

当時は1人あたり100を超える担当店舗を抱え、1時間おきにリーダーが立ち上げた社内メッセンジャーのグループにメンバーが数字の進捗とヨミ金額を報告し、進捗が悪いとすぐに詰められるという環境でした(笑)

 

余談はさておき、ECコンサルタントの指標で特に注目していただきたいのが(A)です。(A)の売上目標というのは、店舗が掲げる売上目標でもありました。

 

ECコンサルタントは毎日店舗と連絡を取るなかで、目標を引き上げたり、目標達成のための提案内容や楽天市場内のデータ分析結果を共有したりして、月や週、広告出稿日の売上目標や販売個数目標を掲げて、文字通りお互いにコミットして、毎日ああでもない、こうでもないと模索しながら取り組みます。*1

 

売上目標の達成率を、前年対比で確認できるようにすることで、ユーザーは店舗の伸びしろも把握できますし、投資する判断材料としてもってこいだと思ったのです。

またユーザーの投資が、さらに店舗のやる気に火をつけることになるので、楽天市場と店舗とユーザーの三者間のトリプルウィンな関係構築もできそうです。

 

R-Stockの株主優待は商品、割引、ポイント還元。

楽天市場では年に一回「Shop of the Year(通称SOY)」を決めるカンファレンスを開催しております。

その日と期末として、店舗は投資してくれたユーザーに、商品現物・割引(クローズドセール)・期間限定ポイントのいずれかを株主優待として提供します。

 

昨今の楽天市場はメルマガの有料だったり、広告配信を減らしたりと、ユーザーとのコミュニケーションが希薄になっているような感じを受けます。

還元方法がありふれたセールやポイント還元だとしても、「R-Stock」はまた新たなコミュニケーションツールとして、店舗とユーザーを結び付けさせるのではないかと考えます。

 

好きな店舗を気軽に応援できる仕組みを

ECコンサルタント時代は、数多くの店舗で購入をさせていただきました。そのおかげで全然貯金できませんでしたが、いろいろな店舗の形が分かり、ECのおもしろさだけではなくユーザーとのコミュニケーションのおもしろさもありました。

「安く買える」ことをわたしたちは望んでいますが、それ以上に安心して買えることをより一層望んでいるのではないでしょうか?

 

当時担当していた店舗の店長さんがよくこんなことをおっしゃっておりました。

 

「わたしのお店は他店と比べて安くはないのに、毎回買ってくれるお客さんがいるんだ。そのお客さんはセール時期やポイントアップ時期も関係なく、好きなときに買いに来てくれる。なんでなんだろうなー(笑)」

 

「リテ低なお客だったからだろ」と外から見ると思うからもしれませんが、わたしはそうは思いませんでした。

なぜなら、その店長さんは電話対応やメール対応がすごく丁寧で、もともと百貨店勤務時代に身に着けたという梱包もキレイで、なによりもいつもユーザーからの要望をどう叶えようか、もしくは妥協案を提示しようかなど努力している姿勢を知っていたからです。

 

その店長さん以外にも「今回も購入いただきましてありがとうございます。前回のお品はいかがでしたか?」とユーザー毎にサンクスメールを変えて送っていたり、自筆のありがとう手紙を商品に同梱していたり、インターネットの向こう側にいるユーザーに喜んでもらうにはどうしたら良いのか、それを考えている店長さんたちをたくさん知っています。

 

その店長さんないし店舗の姿勢を好感的に受け止めて、固定客になっているユーザーもたくさんいるのです。*2

 

そういう店長さんの一人から最近連絡をもらいました。

楽天市場を退店することになった。最近は楽天市場も何処を向いているのかもわからないし、ECコンサルタントからも連絡が一切なくなって、最後の挨拶さえなかった。お客さんには本当に申し訳ないのだけれども……。」

と。

 

この店長さんは楽天市場に出店して15年を超える老舗でした。60歳を超えた老体に鞭打って、それでも売れることに多少の喜びを感じながらずっと続けてきた店舗だったのです。

 

今回「R-Stock」というアイディアをまとめてみましたが、ECコンサルタントだけでサポートすることができないなら、楽天市場にはもっとユーザーが店舗を応援できる仕組みだったり、その他で応援できる仕組みをどんどん考えて欲しいと思います。*3

*1:全く別の印象を持っている店舗も多く存じ上げていますが、それについてはここでは言及しません。

*2:ただ売上が大きい店舗は総じて仕入力があり、価格優位性を持っているという現実はあります。

*3:もちろんビジネスなので、どんなにユーザーを考えたところでビジネス的に上手くいかないのは事業者の責任であると思います。ただ楽天市場の場合は、ECコンサルタントもその事業に関わるわけですから、100%店舗の責任とは言い切れないのでは?と思います。

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